成長株(グロース株)とは

成長株(グロース株)とはのTOP画像 割安株・バリュー株

割安株(バリュー株)と比較されることの多い成長株(グロース株)。

成長株とは、グロース株ともいい、企業の売上や利益の成長率が高く、優れた成長性で株価の上昇が期待できる株式のことを指します。

ここでは、割安株(バリュー株)との違いを把握したうえで、成長株の見つけ方に便利な3つの指標、スクリーニング方法をご紹介します。

また、株初心者にもオススメできる成長株の魅力や注意点をお伝えしますので、万全の体制で取引に臨みましょう。合わせてご紹介する最新の成長株のオススメ銘柄もぜひ参考にしてください。

割安株(バリュー株)と成長株(グロース株)のちがい

割安株とは、企業の本来の価値よりも安い株価がつけられている銘柄です。PERやPBRなどを見て、割安かどうかを判断します。

割安株が本来の価値に見直されるまでに時間がかかることもあり、じっくり保有できる長期投資向けの銘柄が多いです。

成長株とは、過去複数年にわたり、着実に売上や利益を上げてきているような銘柄です。PERやROE、EPSなどを見て、成長性が高いかを判断します。

これらの成長株は株式市場で注目を浴びているため値幅の大きい銘柄、寄付きから買い(売り)が継続的に入っている銘柄も多く、材料の発表によって一気に2倍・3倍と上昇する場合もあり、短期・中期投資をしている方向きです。

割安株 成長株
本来の価値よりも安い株価がつけられている銘柄
PERやPBRなどの指標を重視
長期投資向きの投資手法
過去複数年にわたり、着実に売上や利益を上げてきているような銘柄
PERやROEなどの指標を重視
短期・中期向きの投資手法

たとえば全固体電池というテーマのなかで、代表的な指標を用いて割安株・成長株の一例をあげると、

割安指標で見た場合(※2018年8月16日時点)
日産自動車(7201)
PER 5.44倍(輸送機器の業種平均は13.5倍)
PBR 0.75倍

成長指標で見た場合(※2018年8月16日時点)
オハラ(5218)
PER 38.51倍(ガラス・土石製品の業種平均は13.9倍)
ROE 3.9%

があげられます。数字だけを見ても、割安株と成長株とが大きく異なることがわかりますよね。このように成長株を効率的に見つけるためにそれぞれの指標の見方を、続いてご紹介します。

割安株について詳しくは、割安株とはをご覧ください。

株初心者にもオススメ!成長株の2つの魅力

成長株の2つの魅力の画像

成長株(グロース株)の主な魅力は2つあります。割安株(バリュー株)はその名前通り株価が割安であるという魅力がありましたが、成長株も名前通り企業の成長性に期待をすることで大きな利益を得られる可能性があります。

また、株初心者にオススメできる成長株ならではの魅力も合わせてお伝えしますので、ご自身の投資スタイルの検討にお役立てください。

上昇トレンドに乗りやすく順張りでの利益を出しやすい

成長株が上昇トレンドにある時点で、市場の関心が高いということがわかります。今後の業績向上が期待できる新産業や新サービスなどがあり、投資家が資金投入をしていきます。

たとえば、新しくオープンしたお店に行ってみたり、テレビや雑誌で取り上げられた話題の商品を買ってみたりするのと、同じような感じと思ってもらって構いません。

上昇トレンドにある間は、たとえ下落しても、上がりすぎた株価を調整するための下落で再び上昇するのがほとんどです。

つまり、株初心者の方でも上昇トレンドに乗った方が多くの恩恵を受けられる可能性が高いといえます。

成長企業を資金面でサポートしながら利益を得られる

成長企業は前年度比較して増収・増益、売上高も右肩上がり、といったような目に見える成長性が感じられます。

成長株ならではのこの魅力は、投資を始めたばかりで数字ばかりだと面白みを感じられないという方に特にオススメです。

ライブやスポーツ観戦などと同じように、あなたの「頑張ってほしい!」という熱い気持ちが、設備投資や新商品の開発などに使用され、やりがいや企業の成長を実感しながら取り組めるからです。成長をサポートしながら自分の利益にもつながる可能性があるのは、素敵だと思いませんか?

成長株の見つけ方!4つのスクリーニング指標

「売上や利益を上げている銘柄」といわれても、漠然として何を根拠に探せばいいのか分かりにくいと、悩んでしまいますよね。

経験を積めば感覚で理解できることも、株初心者であればあるほど基準がほしいものです。それもできれば単純明快で、他のことにも応用できたらもっといいですよね。

成長株は「PER」「PCFR」「ROE」「EPS」の4つの指標でスクリーニングした後、分類される業種の平均値やライバル企業との比較で見つけることができます。PERとPCFRは投資価値を、ROEで経営状態を、EPSで成長性をそれぞれはかれます。

スクリーニング方法について詳しくは、割安株の見つけ方とスクリーニングをご覧ください。

では具体的に「PER」「PCFR」「ROE」「EPS」をどのように使って成長株を見つけるのか?今回は、Yahoo!やAmazonといった、私たちに身近なサービスである「通販サイトを展開するインターネット関連」に絞って、ライバル企業・業種平均との比較方法をご紹介します。

家庭用美容、健康機器メーカー「ヤーマン」、事業のひとつである美容などの女性向けの通販コンテンツに焦点をあて、ライバル企業となる「ビューティガレージ」「Hamee」「アイスタイル」から、企業の割安感と成長性を比較してみましょう。

PER

●PER(株価収益率)とは?

PERとは、1株あたり利益から企業の割安度を測る指標。別名「株価収益率」とも呼ばれています。PERの計算は、「PER = 株価 ÷ 1株あたりの利益(EPS)」で求めることができ、一般的に、15倍より高ければ”割高”、低ければ”割安”とされています。

銘柄 PER 業種 30年7月業種平均
ヤーマン(6630) 26.92倍 電気機器 23.8倍
ビューティガレージ(3180) 27.02倍 卸売業 14.2倍
Hamee(3134) 25.58倍 小売 27.7倍
アイスタイル(3660) 69.54倍 情報・通信 25.2倍

※2018年8月22日時点

アイスタイルのPERは業種平均の2.76倍と最も高く、PERの比較では成長株といえます。PERが高い=成長期待も高いことから、たとえばアイスタイルの運営する「アットコスメ」への期待や独自優位性を一定数以上が感じていると推測できます。

他の3銘柄も平均より上かわずかに下回る程度ですので、いずれも今後の状況下によってさらに変動が見込める成長銘柄と言えるでしょう。

このように、その業種の平均PERはどれくらいか、同業種のライバルのPERはいくらあるか、なぜこの企業はこのPERの数値なのかを調べることで、割安な成長株を見つける1つの基準として活用できるはずです。

ただし、PERはあくまで指標の1つでしかありません。PERと同じく企業への投資価値をはかる指標がPCFRです。「実際に手元にある資金」から割安性を判断し、平均値はPERよりも低くなります。

PCFR

●PCFR(株価キャッシュフロー倍率)とは?

PCFRとは、一株あたり営業キャッシュフローから割安性を判断する指標。別名「株価キャッシュフロー倍率」とも呼ばれています。PCFRの計算は、「PCFR=時価総額÷営業キャッシュフロー」で求めることができ、5倍までだと”割安”、15倍以上だと”割高”とされています。

銘柄 時価総額 営業キャッシュフロー PCFR
ヤーマン(6630) 1,599億円 3,464万円 4.61倍
ビューティガレージ(3180) 146億円 473万円 3.08倍
Hamee(3134) 279億円 575万円 4.85倍
アイスタイル(3660) 815億円 637万円 12.79倍

※2018年8月22日時点

PCFRが最も高いのはアイスタイルでした。
営業キャッシュフローは企業がいくら1年間で生み出せるのかを示す数値で、構成する項目のなかでも特に経常利益の改善が営業キャッシュフローの増加につながります。アイスタイルの経常利益は2016年から2017年の約2倍であり、それも一つの要因としてPCFRが高くなっていると考えられます。

PCFRが現在5倍未満でも、経常利益の増加やサービスが脚光を浴びた際にはさらなる変動を見込めるかもしれません。成長株を見つけるときには、PCFRと合わせて過去の経常利益にも注目してみるとより精度の高い成長株を探せるかもしれません。

ROE

●ROE(株主資本利益率)とは?

ROEとは、一株あたり純資産から企業の株主資本活用率をはかる指標。「株主資本利益率」(または自己資本当期利益率)とも呼ばれています。ROEの計算は「1株あたりの利益÷1株あたりの純資産×100」で求めることができ、15%以上が超優良、10%以上であれば優良、5%以上で良い企業とされています。

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銘柄 ROE 業種 28年度業種平均
(経産省データより)
ヤーマン(6630) 28.9% 電気機器 5.1%(+23.8%)
ビューティガレージ(3180) 16.7% 卸売業 10.2%(+6.5%)
Hamee(3134) 29.70% 小売 5.9%(+23.8%)
アイスタイル(3660) 13.1% 情報・通信 1.1%(+12%)

※2018年8月22日時点

業種平均と比較しROEが高かったのはヤーマンとHameeでした。業種平均を大きく上回っており、ヤーマンは過年度比較しても2016年8.7%、2017年28.70%と年々上昇傾向にあり資本効率が改善しています。

また、数字としては低い方ですが、アイスタイルの13.1%も業種平均と比べると良いことが分かります。他のいずれも10%以上とかなり優良な数値が示されており、このように過年度比較や業種平均との比較を合わせて行うことで健全な経営の成長株を探すことができます。

EPS

●EPS(一株あたり純利益)とは?

EPSとは、発行済株式数から企業の成長度をはかる指標。「一株あたり純利益」とも呼ばれています。EPSの計算は、「当期純利益÷発行済株式数」で求めることができ、大きければ大きいほどいいとされています。

●EPS変化率に注目する理由

EPS変化率は過去のEPSからどれくらい変化したのかを表します。EPSを比較に用いると、企業規模で発行済株式数が異なるので正確な比較になりにくいですが、「EPS変化率」で算出すると、利益の変化率になり平等に他社と比較することができるからです。

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銘柄 2016年4月期 2017年4月期 2018年4月期
ヤーマン(6630) 101.55円 397.88円(+291.80%) 59.62円(-85.01%)
ビューティガレージ(3180) 44.67円 52.63円(+17.81%) 75.11円(+42.71%)
Hamee(3134) 33.16円 44.22円(+33.35%) 54.69円(+23.67%)
アイスタイル(3660) 22.10円 18.51円(-16.24%) 18.62円(+0.59%)

※2018年8月22日時点

()はEPS変化率

EPS変化率が順当に右肩上がりなのはビューティガレージやHameeでした。特にビューティガレージは前年度よりも高い差率で、より成長性を感じられます。

また、2017年ではありますが、EPS変化率の上昇度合いで見るとヤーマンの+291.80%はかなり高い数値といえます。このように1年ではなく過年度比較で数値を見て銘柄を検討することでより良い成長銘柄を見つけられます。

以下に、ご紹介したそれぞれの指標をまとめました。3つの企業の中で最も高い数値のものを成長性のある株最も低い数値のものを割安性のある株として示しています。

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企業名 PER PCFR ROE EPS変化率
(2017年から2018年の差率)
ヤーマン(6630) 26.92倍 4.61倍 28.9% -85.01%
ビューティガレージ(3180) 27.02倍 3.08倍 16.7% +42.71%
Hamee(3134) 25.58倍 4.85倍 29.70% +23.67%
アイスタイル(3660) 69.54倍 12.7倍 13.1% +0.59%

いかがでしょうか。このように投資価値・経営状態・成長性で4つの指標を組み合わせて見ることで、優良成長株を見つけることができます。

ただし、これらの数値はあくまで投資基準の一例にすぎません。財務状況や決算、日々のニュースなどを確認し、自己判断でより良い投資にご活用ください。

企業の将来性をみる成長株投資(グロース投資)とは

成長株投資(グロース投資)の画像

業績の将来性が期待できる企業(銘柄)を探し、成長に伴い株価が上昇することを狙って投資する成長株投資(グロース投資)。割安株投資(バリュー投資)と比較することで、どちらがより自分に向いているのか判断しやすくなります。

成長株投資(グロース投資)とは

成長株投資はグロース投資とも呼ばれます。実際に投資をするにあたって、成長性を判断する際には、単に市場平均と比較するだけでなく、企業の競争力評価や将来の業績予想と共に、現在の自己資本利益率(ROE)の高さなどを基準にすることもあります。

企業の将来の企業の成長性、業績の伸びが期待できる企業(銘柄)を重視する成長株投資と、よく比較される割安株投資(バリュー投資)を合わせて知り、どのようなちがいがあるのか、どちらが自分に向いているのか知っておきましょう。

成長株投資(グロース投資)と割安株投資(バリュー投資)のちがい

割安株投資はバリュー投資とも呼ばれ、株価と業績などから評価して、割安で放置されている株を狙う投資法です。割安に放置されている株が適正な株価に戻るところを狙うために、PERやPBRを見て割安性を判断します。

成長株投資(グロース投資)と割安株投資(バリュー投資)でみる代表的な指標の違いは以下の通りです。

割安株(バリュー)投資 成長株(グロース)投資
PBR 低い。0.1~1未満。 高い。1以上
PER 低い。平均(16倍)以下 高い。平均(16倍)以上
配当利回り 高いことが多い。(2~3%以上) 低いことが多く、配当がない場合もある。
投資スタイル 株価が下降しているときに買う(=逆張り) 株価が上昇しているときに買う(=順張り)

みんなの株式というサイトでは、企業名を検索するとPBR・PER・配当利回りが1度に分かります。たとえば小売業のイオン(8267)は、

PBR 1.71倍
PER 81.65倍
配当利回り 1.27%

※2018年8月16日時点

同じく小売業でも一六堂(3366)は、

PBR 0.67倍
PER 12.24倍
配当利回り 2.65%

※2018年8月16日時点

と、どちらも知名度の高い企業ですが、これらの指標だけでイオンを成長株、一六堂を割安株と判断することは可能です。

このように、目安となる指標の数値に大きな違いはありますが、投資市場全体としての成長性を理解し、業種や業界について調べ、将来の社会への影響を読むという株式に対する姿勢は共通しています。

バリュー投資について詳しくはバリュー投資とはをご覧ください。

探し方が難しい?成長株投資の注意点

成長株投資の注意点の画像

株初心者にもオススメできる成長株投資ですが、注意しておくべき点があります。よく比較されるバリュー投資とのちがいを頭に入れたうえで、よりよい成長株投資の実現のため、きちんと注意点を把握しておきましょう。

成長株投資法(グロース投資)の注意点

「この企業は絶対伸びる!」という確信は、よく知っている企業や業界でも、なかなか持ちにくいものではないでしょうか。当たると大きい利益につながるとはいえ、逆もまた然りです。

株の知識がなくても「伸びる」という確信で株を買うことができますが、探し方が難しいというのが成長株投資を始めた投資家たちの大きな悩みのひとつです。

誰もが抱える悩みを解決するために、多くの投資家は先ほどお伝えしたような指標で企業の成長を見抜く方法を使います。では具体的にどのような銘柄が選出されるのでしょうか。成長株の中でもさらに話題になりやすいテーマに沿った銘柄をご紹介します。

【2018年】最新オススメ成長株ランキングTop6

ではさっそく、最新のオススメ成長株をランキングを見ていきましょう。今回のランキングは一株利益変化率(EPS変化率)が3期(2016~2018)の上昇率が25%以上のものでスクリーニングしました。

抽出された39件(※2018年8月10日時点)を一株利益変化率の高い順に並べたところ、テーマ性を秘めたいくつかの銘柄のなかで特に燃料電池関連株の成長性が顕著だったため、その6件をランキング化しました。

燃料電池関連株は、たとえば各自治体が家庭用燃料電池システム(エネファーム)の設置や、燃料電池車の購入に対しての補助金など一般家庭への普及に力を入れている、テーマ株のなかでも息の長い、今後も成長性が期待できる銘柄です。

●一株利益変化率25%以上という基準について

今回基準に使用した25%以上という数値は、成長株投資家として有名な『オニールの成長株発掘法』で紹介され多くの投資家に使われている基準で、年間EPSが25%、50%あるいは100%以上のものを買わなければならないことに加え、大化けする銘柄は最低3年、長くて5年の間の増加が認められることから、3期分(2015~2017)の上昇率推移も合わせて掲載しています。

●燃料電池関連株とは

燃料電池とは、化学反応で燃料のエネルギーを電気に変えて継続的に取り出す発電装置。
燃料を追加し続けることで長時間連続で使用できることから汎用性が高く、具体的な企業として東芝(6502)や積水ハウス(1928)、帝人(3401)、トヨタ(7203)など電気メーカーに留まらず様々な分野が関連銘柄として注目されている。

最新オススメ成長株ランキング

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順位 企業名 コード 業種 PER
(PER業種平均)
ROE EPS変化率 3期分の一株当期利益上昇率推移
1 昭和電工 4004 化学 22.01
(17.6)
10.40% 495.60% 2016年 86.27
2017年 234.84
(+172.2%)
2018年 781.27
(+232.68%)
2 芝浦メカトロニクス 6590 電気機器 12.27
(23.8)
10.70% 378.90% 2016年 15.04
2017年 18.84
(+25.26%)
2018年 36.58
(+94.16%)
3 IHI 7013 機械 73.59
(16.3)
2.60% 195.80% 2016年 0.99
2017年 3.40
(+243.43%)
2018年 53.71
(+1479.7%)
4 日立製作所 6501 電気機器 10.35
(23.8)
11.60% 180.70% 2016年 35.65
2017年 47.88
(+34.3%)
2018年 75.12
(+56.89%)
5 シンフォニア 6507 電気機器 10.77
(23.8)
13.80% 161.80% 2016年 19.17
2017年 26.75
(+39.54%)
2018年 35.35
(+32.14%)
6 放電精密加工研究所 6469 機械 33.6
(16.3)
5.00% 161.00% 2016年 7.33
2017年 32.79
(+347.33%)
2018年 48.95
(+49.28%)

参照:フィスコ|企業情報・スクリーニング

※2018年8月10日時点

昭和電工(4004)

昭和電工はハードディスクの販売で首位の会社で、他にも石油化学、電子材料ガス、アルミなどの部門があります。なかでも鉄スクラップを溶解し鋼を生産する電気製鋼炉の電極として使用されている黒鉛電極の市況が好調で、大幅増益につながりました。

3000℃という高温条件下で唯一使用可能な黒鉛を活かした独自の強みと技術は、ホテルの燃料電池向けに使用済プラスチック由来低炭素水素を供給することにつながっています。

業績は2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せし、直近3ヶ月の実績である4-6月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比9.9倍の450億円となりました。売上営業利益率は前年同期の8.1%から18.1%に急改善するなど、今後も期待ができる企業と言えそうです。

芝浦メカトロニクス(6590)

芝浦メカトロニクスは、東芝系でEPDや半導体などの製造装置メーカーで、液晶関連が強く液晶洗浄装置では世界首位の技術を持っています。高い保有技術を応用した二次電池の製造ラインやレーザー溶接装置の提供も行っており、2018年2月にはニューフレアテクノロジー(6256)との半導体分野での協業が注目されました。

業績では一株当期利益の前年度差率が94.16%と急成長。18年3月期営業利益が前期比47%増の22億円となりました。半導体の製造は、燃料電池の内部で電気エネルギーの変換や制御に使われ、鉄道からエアコンまで用途が幅広く、電気自動車への応用も期待されており、今後も需要が期待できそうです。

IHI(7013)

IHIは航空エンジン、大型ボイラー、ターボチャージの会社で、2018年08月04日にロールスロイスの不具合航空機エンジンをIHIが中核部品供給することが決まるなど、過給器(ターボチャージャー)販売が好調です。

次世代エネルギーの開発にも積極的で、2018年5月にはアンモニアを燃料とする燃料電池を開発し1kWの発電に成功。さらに低炭素社会実現に向けて、7月には水中浮遊式海流発電の実証実験で「日本の黒潮から最大30kWの発電に成功した」と発表しました。短期間で複数の発電の成功からわかるように、他の電池や発電への応用も期待できそうです。

業績は特に2017年から2018年3月の売上高・営業利益が約1.5倍と急成長。資本効率も前年比2倍に改善しており、今後も安定した成長を見込むことができそうです。

日立製作所(6501)

日立製作所は、日本の電機メーカーであり、日立グループの中核企業です。国内最大の電気機器メーカーというのを活かして、リチウムイオン電池をはじめとする電動パワートレイン製品開発を行っています。

2018年2月には燃えにくい新規電解質を用いた高安全なリチウムイオン二次電池の試作に成功し、さらに2018年8月には、東北大学と共同で燃えにくい電解質を用いたリチウムイオン二次電池の試作に成功したと発表。

この電池は既存の物流網を使い安全な水素貯蔵合金の形で一般家庭などへ配送するのが特徴で、全国初の試みです。2019年まで行われる実証事業は、その後他地域にも事業を展開される予定ですので、今後の動向次第では大幅な利益を得るチャンスとなるのではないでしょうか。

シンフォニアテクノロジー(6507)

シンフォニアテクノロジーは半導体・液晶搬送装置、医療用搬送装置など幅広い事業展開を行っている電子精密メーカーです。1922年(大正11年)にEVの第1号機を作ったという実績があります。長年培ったの技術を活かして数多くの自動車メーカーへの供給を行い、EV用試験システムでは国内トップシェアです。

世界規模で250兆円といわれる膨大な自動車市場において、今後ガソリン車のほとんどがEVへ代わっていくことを考えると、さらなる需要拡大が見込めるのではないでしょうか。

業績は右肩上がりと順調な経過に加えて、特に営業利益の直近2期の増益率は61.23%と非常に高く、さらなる発展が期待できる数値といえるのではないでしょうか。

放電精密加工研究所(6469)

放電精密加工研究所は、金属放電加工のトップ企業で航空機業界向けエンジン部材の需要拡大や、自動車向けでは排ガス浄化装置用など金型の需要を取り込んでいるメーカーです。

燃料電池関連では、他分野での技術力の高さを活かし、マグネシウムの受託加工を行うなど、今後マグネシウム電池が注目されるのに従いニーズが高まる可能性があります。

業績は19年2月期通期の連結業績予想で売上高は前期比10.5%増経常利益は2.1倍増を発表。さらに19年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常損益で2.6億円の黒字と、予想ながらも好調な業績で、これも投資判断の一助となるのではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか。3期連続で上昇し続けている銘柄はいずれも、独自のコンテンツや強みのある企業で、短・中期での利益を得やすい銘柄といえるのではないでしょうか。

成長株(グロース株)や成長株投資(グロース投資)と、割安株(バリュー株)や割安株投資(バリュー投資)、どちらが自分に向いているのかと考える一助になれば幸いです。

  • 成長株とは、企業の売上や利益の成長率が高く、優れた成長性で株価の上昇が期待できる株式。
  • 成長株の見つけ方に便利な4つの指標は、EPS、PER、PCFR、ROE。
  • 成長株は上昇トレンドに乗りやすく順張りでの利益を出しやすい。
  • 成長株は成長企業を資金面でサポートしながら利益を得られる。
  • 成長株投資は探すのが難しいので、スクリーニングである程度抽出する。

これらの成長株の魅力や注意点をふまえて、万全の体制で取引に臨みましょう。ただし、あくまでもスクリーニングは1つの手段にすぎません。日々の情報収集や将来性の検討など、いくつもの視点を加えて、ぜひあなたにしかできない投資法を確立させてください。