PERとPBR指標で見つける割安な好業績株

PERPBRのメイン画像 割安株・バリュー株

株初心者の皆さん、専門用語や略語を見るとつい身構えていませんか?特に今回ご紹介するPERやPBR、ROEは意味や使い方を知らない人がほとんどです。

PERやPBR、ROEは、割安株を探すときに必ず目にする指標です。この記事を通して言葉の意味を知るだけではなく、「この銘柄は買おう」「割安だけど購入はやめておこう」といった判断ができるようになってください。

また、指標は業種ごとで異なります。PERやPBRの目安と業種別ランキングを比較すると、今よりも効率よく優良な割安株をスクリーニングできますよ。合わせておすすめの好業績な割安株もご紹介しています。ぜひ参考にしてください。

割安株のスクリーニングの方法については割安株の見つけ方とスクリーニングをご覧ください。

PER(株価収益率)とは?

PERは、「どれくらい投資する価値があるか」わかる指標です。PERが何か、どうやって使うのかなどを学び、リスクの低い割安株に投資をしましょう。

PERとは

PERの意味と使い方

PERとは株価収益率ともいい、1株あたりの利益から株価の割安性を判断します。投資家であれば絶対に覚えておきたい、誰もが気にする大切な数値です。

PERは、 今の株価が一株あたりの利益の何倍かを見て割安かを見ます。この倍率の高低でその会社に投資する価値があるかないかを判断します。

PERの計算方法と投資する価値を知る目安

投資する価値を判断するために、PERを調べる計算式があります。実際はスクリーニングやYahoo!ファイナンスなどのサイトで計算された後のPERを見ることができますが、仕組みを理解しておきましょう。

PER=株価÷1株あたりの利益

PER 20倍

たとえば、株価が100円で、1株あたりの利益が5円だとすると、PERは20倍となります。この値は低ければ低いほど割安です。では、実際に計算してみましょう。

問題 より割安な会社はどちらでしょうか

1株当たりの利益 株価
A会社 1000円 10000円
B会社 1500円 20000円

答え 会社A

A会社
B会社

PERには目安があります。日本の上場企業の場合、15倍程度を基準にして、15倍より低ければ割安、高ければ割高と判断します。

PERで注意すべき点

ではPER1倍は超割安では?というわけにはいきません。PERが低くても将来の見通しが暗い株は割安とは考えられないのです。これが投資の難しいところですね。そのため、このサイトではスクリーニング条件にPER「5倍以上15倍以下」を推奨しています。

「その株がなぜ割安なのか?」を考えてみてください。
今後、さらなる成長が期待できる株のことを成長株(グロース株)といいます。この成長株のPER基準は、割安株と比較して20倍以上とかなり高い数値になります。

そう考えると多少PERが高くても、将来の見通しが明るい株であれば割安と考えられるかもしれません。ただし、PERだけでの判断は危険な行為です。以下に説明する他の数値や情報も参考にしましょう。

PBR(株価純資産率)とは?

PBRとは

PBRとは、「投資したお金が戻ってくるか」分かる指標です。PBRが何か、どうやって使うのかなどを知ったうえで、優良な割安株を見つけましょう。

PBRの意味と使い方

PBRは株価純資産率ともいい、1株あたり純資産から株価の割安性を判断します。PERと似た役割ですが、比較対象が異なるということを覚えておきましょう。

PBR何倍か

PBRは、今の株価が1株あたり純資産の何倍かを見て割安かを見ます。この倍率の高低でその会社から投資したお金がきちんと戻ってくるかを判断します。

PBRの計算方法と手元に戻るお金を知る目安

PERと同じく、PBRにも投資する価値を判断するために、PBRを調べる計算式があります。実際はスクリーニングやYahoo!ファイナンスなどのサイトで計算された後のPBRを見ることができますが、仕組みを理解しておきましょう。

PBR=株価÷1株あたりの純資産

PBR1倍

たとえば、株価が100円で1株あたりの純資産も100円だと、PBRは1倍となります。つまり、100円で買ったものが将来100円で手元に戻ってきます。

PBR0.5倍

このPBR1倍というのが評価基準になります。PERと同じく、低ければ低いほど割安です。お買い物でも、価値の高いものが安く手に入ったらうれしいですよね。

PBRには目安があります。日本の上場企業の場合、1.5倍~1倍以下からが割安といわれます。この数値より高ければ割高と判断します。

PBRで注意すべき点

さて、このサイトではスクリーニング条件にPBR「0.5倍以上1.5倍以下」を推奨しています。PBR0.5倍以下はさらに割安なのに、一体何がいけないのでしょうか。

あなたは、見切り品という言葉をご存知でしょうか。スーパーで期限切れ間近や売れ残りのものを定価よりも値下げしている商品のことです。

PBR0.5倍以下はまさに見切り品。鮮度や味の保証がありません。特に財務状況を確認し、経営面は問題ないかを見ておきましょう。ずっと下がり気味だと上場廃止されるかもしれませんし、さらに値下げされる可能性もあります。

割安で売られている以上、0.5倍以下に関わらず他の数値や情報を気にすることが、安全な投資の第一歩といえるでしょう。

ROEとは

ROE(自己資本利益率)とは?

ROEとは、株主が投資した金額で、「お金が効率よく使われているか」分かる指標です。
ROEはPBRと比較することが多いので、ROEとは何か、優良と判断する目安などを把握しておきましょう。

ROEの意味と使い方

ROEは自己資本利益率ともいい、企業がどのくらい利益をあげているのかを判断します。ROEが高ければ企業の経営が上手で、低ければ借金が多いなど問題がある場合があります。

ROEの計算方法と経営優良企業を知る目安

PERやPBRと同じく、ROEにも投資する価値を判断するために、ROEを調べる計算式があります。実際はスクリーニングやYahoo!ファイナンスなどのサイトで計算された後のROEを見ることができますが、仕組みを理解しておきましょう。

ROEの計算方法と経営優良企業を知る目安

ROE=1株あたりの利益÷1株あたりの純資産×100
(あるいは、ROE=PBR÷PER

たとえば利益が100円、資産が1000円だったとすると、会社のROEは10%です。では、実際に計算してみましょう。

問題 より経営上手(ROEが高い)なのはどちらでしょうか

1株当たりの利益 1株あたりの純資産
A会社 1000円 1万円
B会社 1000円 5000円

答え B

ROE10%
ROE20%

BはAと利益は同じですが、少ない資産で効率的に大きな利益を出していますね。ROEの目安は、15%以上が超優良、10%以上であれば優良、5%以上で良い数値と考えてください。

ROEで注意すべき点

  • ROEが高いことは良いとは限らない
  • ROE=PBR÷PERである

まず、1点めですが、ROEは企業側で水増しが可能というデメリットがあります。
たとえば借入をして見かけ上のROEを高く見せたり、純資産や借金から自社株買いをして利益を増やさずにROEを高く見せたりできてしまうのです。

2点めはどういうことかというと、上記の計算式から分かるように、PBRが低い株は、ROEも低い可能性が高いということです。直近の数値がどう変動しているかをよく観察し、投資対象を見定めましょう。

いずれの場合にせよ、繰り返しにはなりますが、単独の数値だけで判断することを控え、様々な視点から企業を観察することをお勧めします。

PBR・PER業種別ランキング

PBRやPERは業種によって大きな差がある数値です。目安だけを参考にしていると、偏った買い方をしてしまいますよ。

PBRやPERの数値は業種別平均と比較しましょう。高く見える数値は、平均と比べると割安な場合があります。業種別平均のランキングは以下の通りです。

PERが最も低いのは石油・石炭、最も高いのは鉱業。

PER業績予想
PBR業績予想

2018年5月28日現在
出典:モーニングスター

割安で好業績な個別銘柄

さて、では今までの指標や注意点を参考にした、割安で好業績な個別銘柄をご紹介します。

    おさらい

  • 高すぎる・低すぎるなどの不自然な数値に注意すること
  • PERやPBR、ROEは単独の数値だけではなく、他の数値や情報を参照すること
  • 最適なスクリーニング条件6つ
  • PER 5倍以上15倍以下
    時価総額 10億以上300億以下
    PBR 0.5倍以上1.5倍以下
    配当利回り 3%以下
    ROE(自己資本利益率 5~10%
    自己資本比率 40以上

おすすめの好業績割安株3選

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コード 会社名 株価 PER PBR 配当利回り(%) ROE(%) 自己資本比率
3246 コーセーアールイー 905 8.9 1.47 3.65 16.4 43.07
1873 日本ハウスホールディングス 564 7.2 1.16 4.43 16.05 46.41
5857 アサヒホールディングス 1995 8.4 1.23 3.71 14.7 49.01

上記のスクリーニング条件で算出した、高ROE順の企業を3つご紹介します。この結果を参考にご自身の予算や興味に沿うものをお探しください。

より詳しい割安株のランキングは次の割安株ランキングにてご紹介します。

まとめ

PERやPBR、ROEについて、抵抗は少なくなったのではないでしょうか。それぞれの指標のポイントを以下にまとめました。一度にすべて理解するのは難しいと思いますから、度々見返すことをおすすめします。

スクリーニングについてご紹介したことをまとめました。

  • PERは、今の株価が一株あたりの利益の何倍かを見る指標。
  • PERがずっと低い株(万年低PER株)は将来性があまりないかもしれない。
  • PBRは、今の株価が1株あたり純資産の何倍かを見る指標。
  • PBRが低すぎると上場廃止やさらなる値下げの危険があるかもしれない。
  • ROEはどれくらいの資産でどれくらいの利益を出しているかを見る指標。
  • ROEは会社が操作できる数字。他の数字とよく見比べる必要がある。