本日の日経平均は米国株安を受けて続落。東証プライムの値上がり銘柄数は603銘柄、値下がり銘柄数は1134銘柄、変わらずは98銘柄となりました。
2023年5月24日に上がった株・下がった株をピックアップして本日の相場を振り返ります。
目次
2023年5月24日の上がった株・下がった株
上がった株【3904】カヤック
（2023/05/24：株価前日比+16.13％上昇）
急反発し一時ストップ高に。23日に共同通信が、政府は「eスポーツ」について「五輪での採用を見据え、研究や情報収集、医科学支援に乗り出す方向で検討に入った」と報じた。これにより、eスポーツを活用したイベントの企画・運営などを手掛ける子会社の【9565】ウェルプレイド・ライゼストは関連銘柄としてストップ高に買われたが、同社へも物色が向かったようだ。
上がった株【3681】ブイキューブ
（2023/05/24：株価前日比+6.92％上昇）
急反発。23日大引け後、国内最大級のメタバースプラットフォーム「cluster」を運営するクラスター(東京都品川区)に、高品質な動画・音声の配信を低コストで実装できるビデオ通話・ライブ配信SDK「Agora」を提供したと発表。「cluster」はアバター姿でバーチャル空間に集い、音声チャットを行いながらゲームで遊んだり音楽ライブを見たりして遊べるメタバースプラットフォームで、今回SDK「Agora」を導入し、4月に画面共有機能がリリースされた。この機能により、ユーザーはまるで自宅にテレビを置いて一緒に映像を見ながら会話しているかのような体験が可能となる。10万人規模でも低遅延で動画送信できるほか、Unity上での動作が可能で開発コストの削減になることや基本機能の実装が短時間・低コストで完了することが導入の決め手となった。
上がった株【6371】椿本チエイン
（2023/05/24：株価前日比+2.23％上昇）
反発。23日大引け後、発行済株式総数の3.24%にあたる120万株、金額で50億円を上限とした自社株買いの実施を発表。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行と、株主還元の充実及び資本効率の向上を目的としている。取得期間は6月1日から24年3月29日まで。また、これにより取得した自己株式については、中長期的な株主価値の向上のため24年3月29日付で全株消却する。
下がった株【6997】日本ケミコン
（2023/05/24：株価前日比-20.93％下落）
大幅に3日続落、大引けでストップ安配分となった。23日大引け後、同社と米国子会社はAvnetから電解コンデンサに関する米国反トラスト法違反などについて損害賠償を求める民事訴訟を提起されており、米国カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所において、陪審から89.2百万米ドル(約123億円)の損害を認定する評決が出されたことを発表。今後の判決において、法定の3倍賠償の金額を計算した後に当該民事訴訟における他の被告の和解金額の合計が控除されることになるため、同社らに対し150.67百万米ドル分(約208億円)の支払責任が生じることになる。加えて、原告の弁護士費用の一部も負担する見通し。財務面への影響が懸念される動きとなったもよう。
下がった株【4922】コーセー
（2023/05/24：株価前日比-7.13％下落）
急落、1000円超値を下げている。中国で新型コロナウイルス感染が再拡大しており、専門家は6月末にピークを迎え、1週間当たりの新規感染者は6500万人に達するとの見方を示していると報じられた。中国政府は4月末に全国の感染状況に関する統計発表をやめていることから実態は不明で、住民から不安の声が上がっているとしている。これの報道を受け、中国向けで需要の高い同社などの化粧品関連を含むインバウンド関連銘柄への影響を懸念した売りが優勢となったようで、【4911】資生堂なども大幅安となっている。
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