本日の日経平均は米国株高と円安を受けて3日続伸。東証プライムの値上がり銘柄数は1355銘柄、値下がり銘柄数は417銘柄、変わらずは63銘柄となりました。
2023年5月1日に上がった株・下がった株をピックアップして本日の相場を振り返ります。
2023年5月1日の上がった株・下がった株
上がった株【5129】FIXER
（2023/05/01：株価前日比+6.19％上昇）
大幅続伸。27日大引け後、三重県伊賀市との間でChatGPTを活用したAI行政サービス実証事業に関する連携協定に合意したことを発表しており、引き続き買い材料となっている。本協定はAzure OpenAI Serviceを活用した問い合わせ対応エージェントサービスGaiXerを使用し、伊賀市における市民サービスの向上を目指すとしている。具体的にはWebサイト経由で文字や音声で質問を受け付け、回答を行う市民向け窓口サービスと、伊賀市における過去の行政文書を学習した情報検索エージェントを活用した市役所職員の業務効率化を支援する実証事業を行う。市民向けの行政サービスとしてChatGPTを活用した実証実験の発表は、国内の自治体として初となる。
上がった株【7184】富山第一銀行
（2023/05/01：株価前日比+5.14％上昇）
大幅に3日続伸。28日大引け後に23年3月期の業績修正を発表。最終利益を従来予想の36億円から42億円(前期比20.5%増)へと増額した。あわせて期末配当についても従来予想の8円から4円増額した12円へと増配計画とした。貸出金利息などの資金利益が当初の想定を上回る見込みとなったこと、物件費を中心とした経費や与信関係費用が想定下回る見込みとなったことなどが要因としている。同時に発行済み株式総数の1.40%にあたる90万株、金額で5億円を上限とする自社株買いの実施も発表。取得期間は5月11日から11月30日。
下がった株【2413】エムスリー
（2023/05/01：株価前日比-7.41％下落）
急落し年初来安値を更新。28日大引け後に23年3月期決算を発表。営業利益は719億8300万円(前年比24.3%減)で着地。メディカルプラットフォーム事業が伸び悩んでいるほか、中国にて事業を運営する子会社を傘下に持つMedliveの香港証券取引所への上場による一過性収益計313億円を計上したことが響いた。また同時に24年3月期の同利益予想を750億円(前期比4.2%増)と増益見込みとするも、増益幅の小ささから失望売りなどが先行したもよう。
下がった株【5334】日本特殊陶業
（2023/05/01：株価前日比-6.60％下落）
大幅反落。28日大引け後に23年3月期決算を発表。営業利益は、従来予想の1122億円を大きく下振れて892億1900万円(前年比18.2%増)で着地。主要な事業基盤である自動車業界で、車載向け半導体の供給不足や原材料価格の高騰、中国のゼロコロナ政策による部品供給の混乱などが影響した。また24年3月期の同利益予想を965億円(前期比8.2%増)とするも、年間配当については前期比33円減の133円と減配計画としておりネガティブに受けとめられているようだ。
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