これから上がる「割安株」の見つけ方とスクリーニング条件

見つけ方とスクリーニングのメイン画像 割安株・バリュー株

一旦買ってしまえば放置するだけで”値上がり益”に加えて、”配当金”や”株主優待”が受け取れるという魅力を持つ「割安株」。
しかし、約3500社を超える膨大な銘柄の中から、そんな大化け株や割安な成長株を一体どう見つければ良いかわからないという方も多いのではないでしょうか?

割安な成長株を見つける有効な方法が株のスクリーニングです。株式投資で稼げるかどうかは、銘柄選びの段階で決まります。そのため、このスクリーニングの正しい知識や条件を知る事がバリュー投資成功への近道と言えるのです。

このページでは、割安な成長株・大化け株を見つけるにあたって必要不可欠な5つのスクリーニング条件やファンダメンタルを組み合わせた割安株の見つけ方、オススメのスクリーニングツールをご紹介します。

有効なスクリーニング条件を知って、割安な成長株を見つけよう

長期の成長が期待できる割安株を見つけることができれば、買ってしまったあとは基本放置で値上がり益を受け取れ、銘柄によっては配当金や株主優待といった、プラスαの利益も狙うことができます。

数々の旨味を秘めた割安な成長株を見つけるためには、その銘柄が持つ割安度だけでなく、将来的な成長性も見通す有効なスクリーニング条件を知る必要があります。

そのためにも、株のスクリーニングに関する基本的な事から、割安な成長株・大化け株を見つけるためのスクリーニングの条件とは何か?ご紹介していきます。

そもそも株のスクリーニングとは?

株のスクリーニングとは、ひとことで言うと”銘柄をふるいにかけること”です。 例えば、株式市場に上場する約3,500社の中から「配当金が多い株式」や「20万円以内で買える株式」といった条件をつけて、銘柄を絞り込むことを指します。

スクリーニングを使えば、膨大な数の銘柄から欲しい株をひとつひとつ探す手間を省き、条件にあった株だけを誰でも簡単に選び取ることが可能です。

また、無料で何度でも利用でき、自由な条件で銘柄を発掘できることから初心者からプロに至るまで、すべての投資家にとって欠かせない銘柄選定の方法と言えるでしょう。
次は、安定した右肩上がりを描く割安株の例に加え、実際に見つけ出すために必要なスクリーニング条件をご紹介します。

割安な成長株・大化け株を見つけるスクリーニング条件とは?

大化けが期待できる割安な成長株を見つけるには、企業の”業績面“と”財務状況“、さらに”割安度“を示す指標と、大きく三つの要素をスクリーニングの条件に組み込む必要があります。また、将来的に”成長性“のあるビジネスを展開しているかも重要な判断材料です。

この条件を含む銘柄は、まだ他の投資家に目を付けられておらず、好調な業績にも関わらず割安な株価であることが広まるにつれて、中長期的な右肩上がりの上昇を描いていきます。

では実際に、割安な成長株がどれほどの株価上昇を見せたのか?BtoB企業の代表格でもあり、年収が高いことで知られるキーエンス(6861)を例に見ていきましょう。

キーエンスの株価チャート画像

キーエンスは、2011年には8,159円ほどの株価でしたが、2019年4月には72,050円にまで上昇しており、長きにわたって見事な右肩上がりのチャートを描いています。
もし、2011年に割安な株価だったことを見抜き、100株だけでも購入できていれば、

  • 8,159円×100株=815,900円
  • 72,050円×100株=7,205,000円
  • 7,205,000円-815,900株=6,389,100円

なんと、6,389,100円もの利益を得られた計算になります。そして、キーエンスのように割安な成長株・大化け株を見つけるためのスクリーニング条件には、以下の要素が必要です。

  • 市場からの注目度が低く、割安な株価
  • 業績が好調で今後の成長が期待できる

こういった条件を満たす銘柄を見つけるために、PERやPBRなどの指標を用いて株のスクリーニングを行います。次は、割安株を見つける5つのスクリーニング条件をご紹介します。

割安株を見つける5つのスクリーニング条件

割安株を見つけるスクリーニングの条件に、「PER」という指標が有効なのをご存知の方も多いはずです。この他にも、企業の収益性や財務の健全性など、本当に割安な成長株を見つけるためには「PBR」や「ROE」、「配当利回り」や「自己資本比率」といった、総合的な視点による企業分析が必要です。

本当に割安な銘柄を見つけるためには、どのような指標が有効でそれぞれの目安はどれ位なのか?割安株を見つけるための5つのスクリーニング条件をご紹介します。

PERが15倍以下

PER(株価収益率)とは、株価が1株あたり利益の何倍になっているかを意味する指標です。日本株の平均PERが約15倍と言われていることから、株の割安度はPER15倍以下が目安とされています。

「株価÷EPS(1株あたり利益)」で求められるPERは、数値が高ければ多く買われていて、低ければあまり買われていないことを表しており、お買い得な状態で放置されている割安株を見つけるために使われます。

例えば、EPSが400円、株価が4,000円のA企業とEPSが200円、株価が6,000円のB企業があったとして、どちらが割安か?を判断するためにPERを計算すると、

  • A企業:4,000円 ÷ 400円 = 10倍
  • B企業:6,000円 ÷ 200円 = 30倍

つまり、A企業は1株あたり利益の10倍の株価、B企業は1株あたり利益の30倍の株価で売られているため、A企業の方がB企業よりも割安と言えます。このように、PERを比較することで、どちらの銘柄がよりお買い得か?が簡単にわかります。

PBRが1倍未満

PERと合わせて株の割安度を比較するために用いられるPBR(株価純資産倍率)は、株価が1株あたり純資産の何倍になっているかを意味する指標です。

「株価÷BPS(1株あたり純資産)」で求められるPBRは、投資した会社が解散した際、投資金額に対して投資家の元にいくら戻ってくるかを比べることで割安性を調べられます。

基本的には、企業価値=株価となる1倍が基準とされており、PBRが1倍を下回っているということは、企業価値に対して株価が安いと考えることができます。そのため、株の割安度はPBR1倍未満が目安とされています。

好業績な割安株を選ぶための「PER・PBR指標」の使い方

2018.06.20

ROEが5%以上

ROE(株主資本利益率)とは、自己資本が企業の収益にどれだけ繋がったのかを示しており、企業の収益性を計る指標です。

ROEが高いと、企業が投資家から集めたお金を効率よく使って、収益に結びつけられていると判断でき、投資家にとって経営が上手な企業と見られることから株価が上昇しやすい傾向にあります。

標準的な企業のROEが3%前後で、5%を超えてくると自己資本を上手く利用している経営が上手な企業と評価されるため、目安はROE5%以上とされています。

自己資本比率が50%以上

自己資本比率とは、企業の総資産に対しての自己資本の割合を表す指標です。

そもそも自己資本は、株主から集めた資金や会社の純資産を指し、返済する必要がありません。つまり、返済不要の自己資本が多ければ多いほど借金が少ない経営状態であることを表し、企業経営の安全度が高いということになります。

もちろん、銘柄の割安さも重要ですが、どんなに割安な株式でも企業がつぶれてしまっては利益が見込めませんよね?「自己資本÷総資産」で算出される自己資本比率が50%以上の企業は、投資家から財務が健全で倒産するリスクが小さいと見られるため、自己資本比率が高いと株価上昇の要因になります。

配当利回りが3%以上

配当利回りは、購入した株に対して投資家が1年間でどれだけの配当を受け取れるのかを示す指標です。配当金とは、企業が利益を出した際、利益の一部を株主に還元するお金を表しており、株を保有している間は安定的に受け取ることができます。

つまり、一般的な高配当の基準である配当利回り3%以上の配当利回りが高い企業の銘柄は、持っているだけで配当を受け取れるお得な銘柄です。そのため、投資家からの買い注文も集まりやすく、株価が上昇しやすい銘柄だと言えるでしょう。

しかし、割安株を見つけるスクリーニング条件を設定し、絞り込んだ銘柄のすべてが大きな株価上昇が望める銘柄とは限りません。なぜなら、いくら割安でも好調な業績や今後伸びていくであろうビジネスを展開していなければ、今後の成長性が無く株価が下落して大きな損失を被る可能性があるからです。
次は、スクリーニング条件とファンダメンタルを組み合わせた成長性のある割安株を見つけ方をご紹介します。

スクリーニング条件とファンダメンタルを組合せ、成長性のある割安株を見つける

誰もが儲けられる割安株を狙っている中、スクリーニングで機械的に絞り込んだ銘柄を闇雲に買っていては、利益を得ることはおろか、反対に損失を被ってしまう可能性があります。
成長性のある割安株を見つけ出すためにも、指標に限らず、企業の財務状態や注目を集めるテーマ性を持っているかどうかを確かめることが必要です。

好調な業績、黒字決算が続いている企業かどうか

スクリーニング条件で絞り込んだ株の中から、本来の価値よりも割安な株価水準で放置されている「成長性のある割安株」を見極めるためには、好調な業績、黒字決算が続いている企業かどうかが重要です。

証券会社が提供するツールや会社四季報を使えば、企業の業績(実績・予想)や財務の状況、専門家によるコンセンサス予想など、会社の経営状況を客観的に参照できます。

もし、好調な業績推移と良い決算発表を続けていながら、なぜか割安な状態で放置された銘柄があったなら、それは市場参加者の多くが見落としまっている、成長性を秘める割安な有望株の可能性が高いです。

そのため、スクリーニングの条件だけでなく、企業の決算発表や業績の推移も確認した上で、企業の経営状況の好し悪しを判断する必要があります。また、企業が発表するIRニュースから、事業の進捗や製品の開発状況などを知るのも有効な方法と言えるでしょう。

長期的な成長が見込めるビジネス・テーマ性を持つ企業かどうか

割安株が右肩上がりの株価上昇を描くためには、長期的な成長が見込めるビジネス・テーマ性を持っていることが必要不可欠です。

これから注目が集まりそうなテーマやビジネスを持つ企業は、時間が経過するにつれて需要が増加し、段々と業績も上がっていきます。すると、それに気づく投資家も増えることで、大きな資金流入からの株価上昇に繋がり、本来持つ価値以上の株価を記録することもあります。

最近では実際に、5G関連銘柄やキャッシュレス関連株の目覚ましい上昇に加えて、新製品・新サービスの提供から大きく株価が上昇といったニュースを耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?

こうした材料から銘柄を見つけるのは少し難しい気もしますが、テーマごとにスクリーニングできるツールもあるので、成長性のある割安株を見つけるためにしっかりと活用して行きましょう。次は、割安株のスクリーニングに役立つオススメのツールをご紹介します。

割安株のスクリーニングに役立つオススメのツール3選

スクリーニングツールは、前述したような指標や株式テーマ、株価チャートの形など、ツールによって絞り込める条件はさまざまです。

せっかく無料で利用可能なのであれば、より自分が欲しい株式を絞り込む条件の設定が可能な使いやすいツールを選びたいものですよね?

ここでは、実際に割安株のスクリーニングを行う際に役立つオススメのツールをご紹介します。各ツールの特徴をまとめてあるので、自分に合ったスクリーニングツールを見つけて、より良い割安株の選定にお役立てください。

簡易スクリーニング 株マップ.com

株マップ.comの簡易スクリーニング画像

出典:株マップ.com

株マップ.comが提供する簡易スクリーニングは、割安株を見つける5つのスクリーニング条件でご紹介した指標はもちろんのこと、移動平均線や自分の投資金額にあった銘柄を見つけ出せる無料のスクリーニングツールです。

市場別にも銘柄を振り分けられ、具体的な数値を打たずともスクリーニングできる自動範囲設定もできることから、株を始めたばかりでスクリーニング自体初めて行うという方にオススメと言えるでしょう。

スクリーニング みんなの株式

みんなの株式のスクリーニング画像

出典:みんなの株式(みんかぶ)

みんなの株式が提供するスクリーニングは、指標を用いた業績の良い企業の絞り込みに加えて、今話題のテーマ株や株価の値動きから探すことが可能な無料スクリーニングツールです。

中でも、テーマ別のスクリーニングは、現在市場を賑わせているAI(人工知能)やバイオテクノロジーなど、テーマ別に株価がどのくらい変動したか?が一目でわかります。そのため、指標のスクリーニングではわかりない注目テーマに気づくことができ、成長性のある割安株を見つけやすくなると言えるでしょう。

各証券会社のスクリーニングツール

既に株式投資を始めている方であれば、口座開設した証券会社のスクリーニングツールを使うことも可能です。

証券会社によっては、前述したようなテーマ別検索やファンダメンタルに特価したスクリーニング機能、株初心者にも優しい簡単検索といったさまざまな種類のスクリーニング機能があります。

まずは自分が口座開設した証券会社のスクリーニング機能を行い、そのうえで必要に応じて他のスクリーニングツールも利用するのが一般的と言えるでしょう。

まとめ:投資のプロが厳選する「テーマ性」を秘めた割安な成長株を手に入れよう!

ここまで、割安な成長株・大化け株の見つけ方有効なスクリーニング条件についてご紹介してきました。

好調な業績にも関わらず、その企業価値に市場が気づいていないことから、割安な価格で放置されている割安株。多くの投資家が気づく前に手に入れられれば、値上がり益に加えて配当金や株主優待も受け取ることができます。

とはいえ、割安性や成長性を見極めるのに時間がかかる割安株は、日中忙しいサラリーマンや専業主婦の方には気軽に実践しづらいという方も多いのではないでしょうか

そこで、投資のプロであるアナリストが厳選した”プロ注目の割安株”や”時事性の高い銘柄情報”を受け取れる無料メルマガに登録しておけば、ただでさえ忙しい毎日の中でも、分析に時間を割かずに割安な成長株への投資が可能です。