バリュー投資とは

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バリュー投資は割安株(バリュー株)を狙った株初心者の方にもオススメの投資方法です。
著名な投資家としてバフェットの名がよく挙げられ、彼の師であるグレアムの著作は、今も多くの投資家に愛されています。

彼らはなぜバリュー投資を実践し、大きな利益を得たのか。その理由が「バリュー投資とは?」を知ることではっきりと分かるでしょう。

バリュー投資とは「企業の利益や保有資産の割に、株価が安い株式」に投資すること

バリュー投資とは、分かりやすく言うと、企業の価値(バリュー)に対して割安な株(バリュー株)を選んで、利益を出せるときに売るということです。

たとえば、定価が10万円の服があったとします。バーゲンで5万円でした。お買い得ですよね。それを15万円で人に売れたとします。あなたは10万円得をしました。

つまり、バリュー投資はバーゲンのようなものです。そして、長期投資を軸とするので、変動する株価に一喜一憂することなく安定して資産を増やすことができ、株初心者にもオススメです。

ウォーレン・バフェットというバリュー投資で著名な投資家は、わずか2万ドル(約200万円)の資産から、長期的な集中投資や企業買収を行うことで608億ドル(約6.9兆円)の資産を築きました。

バリュー投資で投資対象となる、割安株とは何かについては、割安株とはをご覧ください。

グレアムやバフェットの考える「バリュー投資」

どうしてバフェットは強大な資産を築くことに成功したのでしょう。バフェットの師であるグレアムは、著作『賢明なる投資家』の中でこのような言葉を残しています。

賢明なる投資家

「いつでも、投資家は自分の保有株には投機的な要因があるということを認識していなければならない。この要素を最小限に抑えるとともに、いつやってくるか分からない来るべき逆境に対して、財政的そして心理的に備えるのが投資家の仕事である。」

(引用元 『新 賢明なる投資家 上』p.55 L3~5)

これは、「何が起きても下落が最小限に収まりやすい、経営基盤のある投資先を選ぶべきだ」ということです。この考え方で投資を進めると、バリュー投資と比較されるグロース投資とも、関連性がうかがえます。

バリュー投資と比較される”グロース投資”とは?

グロース投資とは

グロース投資とは、成長株(グロース株)を狙った高い収益を見込む投資方法です。

バリュー投資とよく比較され、一見全く違う投資方法のようにも見えますが、「企業の成長性を調べる」ことはグレアムの提唱したバリュー投資にも通ずるものがあります。

対照的な「バリュー投資」と「グロース投資」、どちらが自分の投資スタイルに合っているのか?素朴な疑問を持つ方も多いはず。

ここではそれぞれの特徴や違いをご紹介していきます。違いを知ることでさらにバリュー投資に対する学びを深めることができるのではないでしょうか。

グロース投資(成長株投資)について詳しくは、成長株(グロース株)とはをご覧ください。

グロース投資(成長株投資)とは「企業の成長性を調べて」投資をすること

グロース投資とは、「企業の成長性を調べて」投資をすることです。つまり、グロース投資は将来を考えたときに、今よりも成長しているだろうという期待で投資を行います。

そのため、バリュー投資の基準で考えるとPBRやPERなどの指標が割高に思えたり、株価も高額であったりする場合が多いです。

しかし、グロース株を買うときに心がける、市場全体としての成長性を理解し、業種や業界について調べ、将来の社会への影響を読むことは、バリュー投資家であるグレアムやバフェットも実際に行っていました。

では具体的に、バリュー投資とグロース投資ではどういう違いがあるのでしょうか。

バリュー投資とグロース投資の違い

バリュー投資とグロース投資

バリュー投資とグロース投資の違いは以下の通りです。

指標など バリュー投資 グロース投資
PBR 低い。0.1~1未満。 高い。1以上
PER 低い。平均(16倍)以下 高い。平均(16倍)以上
配当利回り 高いことが多い。(2~3%以上) 低いことが多く、配当がない場合もある。
投資スタイル 株価が下降しているときに買う(逆張り) 株価が上昇しているときに買う(順張り)

このように、目安となる指標の数値に大きな違いはありますが、先ほどもお伝えしたように投資市場全体としての成長性を理解し、業種や業界について調べ、将来の社会への影響を読むという株式に対する姿勢は共通しています。

企業のバリュー(価値)を見る!バリュー投資のメリットは3つ!

バリュー投資のメリット3つ

なぜバリュー株は大勢の投資家に好まれているのでしょうか?その理由は主に3つあり、そのうち2つは「割安」であることが関係しています。

バリュー投資のメリットは、以下の3点です。

  1. 少額でも投資ができる
  2. 含み損のリスクが低い
  3. 安定した長期運用で副業感覚の投資ができる

詳しくは割安株とは 初心者でも実践しやすい!割安株の魅力をご覧ください。

株の売買でタイミングがわからないという株初心者や仕事が忙しくて株のことには時間を割きにくいという方にこそバリュー投資はオススメできます。

割安すぎる株価に注意!バリュー投資のデメリットは2つ!

バリュー投資は良いことだけではありません。割安である以上、無視できないデメリットが2つあります。

肝心なのは「複数の指標や情報を知ること」です。特に割安すぎる銘柄にはすぐに飛びつかず、慎重になるべきです。きちんと手順を踏んで安全なバリュー投資を実現しましょう。

バリュー投資のデメリットは以下の2点です。

  1. どれくらいなら割安なのかがはっきりわかりにくい。
  2. 将来の見通しが良くない場合がある

詳しくはPERとPBR指標で見つける割安な好業績株をご覧ください。

バリュー投資で割安な銘柄を選ぶ方法

割安な銘柄を選ぶ方法

デメリットを踏まえ、割安な銘柄をどのような方法で探せばいいのでしょうか。今も多くの投資家が実践する手法を3つご紹介します。

よく見る「指標を見ること」「銘柄の絞込み」だけではなく、「グレアムの実践したバリュー投資法」を知り、より良いバリュー投資ができるようになりましょう!

バリュー株を探す指標!PBR・PER

バリュー株を探す代表的な指標に、PBRやPERがあります。共に低ければ低いほど割安とわかり、他の指標と組み合わせて スクリーニングをすることで、より優良な銘柄を選定することができる ようになります。

詳しくは、割安株(バリュー株)の見つけ方とスクリーニングをご覧ください。

グレアムが提唱!バリュー株の投資タイミングは2つ

購入、と単純に言われても、どこが割安かを見極めるタイミングが難しいですよね。ここでは、グレアムが実際に行った「好ましい成績をあげてきた方法」を2つご紹介します。

1 有力企業でPER(株価収益率)が低い銘柄を買うこと

PER(株価収益率)とは?

会社の利益と比べて、今の株価が割安かどうかを見る指標。平均は15程度で、それ以下ならば割安と考えられる。

例 ナショナル・ブレスト・インダストリーズ

1970年21ドルに。1株あたり利益の4倍以下、純流動資産価値以下。
1972年3月、34ドルとなる。
グレアムはまだ伸びしろがある、と述べ、「長期的な無関心・不人気の例」としてこの株を上げている。ちなみに現在の株価は131ドルまで伸長。(2018年6月18日時点)

2 正味流動性資産価値(運転資本価値)以下で売られている銘柄によって十分な分散投資を図る

正味流動性資産価値(運転資本価値)とは?

運転資本とは、企業が事業を営むために必要な資金のこと。マイナスだと資金繰りに余裕があるとわかる。

例 バートン・ディクシー社

正味流動資産価値が30ドル。帳簿価格が50ドルと出ていた状態。
20ドルで購入。1967年8月、全株主に対して53.75ドルで買い取るというオファー。
3年半で165%の利益。単利による年間収益47%。

このような地道な企業研究から、着実に利益をあげてきたグレアム。彼の弟子であるバフェットは、この考え方をさらに発展させ、資産を築いてきました。

バフェットの投資法などについては、「バリュー投資 実践編(仮)」にてご紹介します。

まとめ

さて、バリュー投資についてポイントを4点、おさらいしておきましょう。

  • 何が起きても下落が最小限に収まりやすい、経営基盤のある投資先を選ぶべき
  • 投資市場全体としての成長性を理解しておくこと
  • 業種や業界について調べ、将来の社会への影響を読むのが大切
  • 複数の指標や情報を知ること

以上のことを踏まえて、より良いバリュー投資を目指してみてください。